2009年12月16日(水)
場所:パシフィコ横浜会議センター414/415号室

GPUコンピューティングの世界へようこそ

GPUコンピューティングは複雑な計算問題や膨大なデータセットをリアルタイムで解決するソリューションとして現在最も注目を集めています。GPUコンピューティングの核となるC言語の統合開発環境「CUDA」が次世代のアプリケーション開発に欠かせないものとなっています。

この度NVIDIAのGPUコンピューティングのスペシャリストたちが基礎から応用まで分かりやすくご説明いたします。

Registration Fee

17,850円(消費税込)

シーグラフアジア
2009フルカンファレンスパス、およびフルカンファレンス1日券でご来場の方には、特別割引があり、15,750円(消費税込)でご入場頂けます。オンライン登録される際に、シーグラフアジア2009参加登録IDをご入力下さい。

参加登録に含まれるもの:
同時通訳(ヘッドセット付)
書籍「はじめてのCUDAプログラミング」日本語版 (著者:青木尊之 東京工業大学教授 / 額田彰 東京工業大学研究員、出版:株式会社工学社)

昼食(お弁当)

Register Now

キャンセルポリシー

2009年12月1日、日本時間23:59までに上記メールアドレス宛に通知頂いた場合のみ取消は可能です。この期限を過ぎたキャンセルの場合、返金は致しかねます。また、返金には、恐れ入りますが、4-6週間頂き、1登録毎4,500円の手数料を申し受けます。

参加登録に関するお問い合わせは、registration_gpu@koelnmesse.com.sg
までお願いいたします。

アジェンダ

9:00 - 10:15
演題: GPUコンピューティングの言語、API、開発ツール

William Ramey, Sr. Product Manager, NVIDIA Corporation

このセッションでは、GPUコンピューティングの要となるテクノロジを紹介します。チュートリアル形式のセッションで、主なプログラミング言語、API、開発ツールの機能とその違いを学ぶことができます。GPUコンピューティングをどう活用できるのかも、複数アプリケーションについてケース・スタディで紹介します。コンシューマー向け、プロフェッシナル向け、HPC向けのアプリケーションについて、様々なパターンを学ぶとともに、実際のプログラミングにおける注意点なども知ることができます。

10:15 - 11:15
演題: CUDAアーキテクチャのプログラミング

Tianyun Ni, Developer Technology Engineer, NVIDIA Corporation

このセッションでは、GPUプログラミングの基礎を紹介します。データ転送、カーネル実行、メモリ・モデル、同期などについて順次説明するとともに、CUDA Cソースコードを実例にステップ・バイ・ステップで詳しく解説します。

11:15 - 12:00
演題: OpenCLによるプログラミング

Timo Stitch, Developer Technology Engineer, NVIDIA Corporation

ここまでのセッションを基礎として、OpenCLプログラミング・インターフェースの活用方法およびOpenCLをGPU上でプログラミングする方法について学びます。OpenCL API、メモリ管理、プログラミング、実行モデルについて説明するとともに、シンプルなソースコードを実例にコンセプトの解説を行います。

1:00 - 1:45
演題:VFXパイプラインにおけるCUDA

Wil Braithwaite, Applied Engineer, Digital Film Group, NVIDIA Corporation

このセッションでは、GPUコンピューティングをVFXパイプラインへ効率的に統合する方法を学びます。便利なサードパーティー・ライブラリについても紹介します。

1:45 - 2:45
演題:開発ツール

Takayuki Kazama, Developer Technology Engineer, NVIDIA Corporation

このセッションでは、GPUコンピューティングの最新開発ツールについて紹介します。まず、CUDA C用およびOpenCL用のcuda-gdbとVisual Profilerなど、すでに提供されているGPUハードウェア・デバッガとパフォーマンス・プロファイリング・ツールについて説明します。また、Windows用Visual Studioに統合した形で使用するNVIDIAの新しいNEXUS開発環境についても紹介します。NEXUSでは、ネイティブGPUデバッギング・ツールとプラットフォーム全体をカバーするパフォーマンス解析ツールがVisual Studio 2008と完全統合した形で利用可能で、コンピューティング分野の開発者にとってもグラフィックス分野の開発者にとっても便利なツールです。

2:45 - 4:00
演題: パフォーマンス最適化

Wil Braithwaite, Applied Engineer, Digital Film Group, NVIDIA Corporation

アプリケーションを最適化し、最新GPUが持つ超並列処理機能を最大限に活用する方法をご説明します。トピックは、カーネル起動構成、共有メモリの使い方、非同期データ転送によるメモリスループットの最大化、コピー/コンピュート・オーバーラップなどです。CUDA Visual Profilerとコード・インスツルメンテーションを使用し、パフォーマンス評価とボトルネック個所の特定を行う方法についても紹介します。実例はCUDA Cを用いたものですが、ここで説明する考え方自体はOpenCLやDirectComputeで書いたプログラムにも同じように使えます。

4:00 - 5:00
演題:GPUコンピューティング・アプリケーションの実例

NVIDIAの話だけでは物足りないかもしれません。このセッションでは、CUDAアーキテクチャを活用してアプリケーションの高速化を実現した2名のスペシャルゲストに体験談をお話しいただきます。大きなメリットを手にした開発者からその成果をお伺いするとともに、プロジェクトにまつわるノウハウを学ぶことができます。質疑応答の時間も用意されています。

4:00 - 4:30
演題:CFD アプリケーション - 単一 GPU からマルチ GPU へ

東京工業大学 学術国際情報センター理学博士、 青木尊之 教授

CFD(流体計算)のアプリケーションにおいて、単一 GPU の実行性能はCPU の1コアに対して数10倍~100倍以上に達している。しかし、カードに搭載されるメモリの制限から、複数 GPU への拡張が望まれて いる。重要となるGPU-GPU通信の隠蔽とTSUBAMEでの事例を示す。

4:30 - 5:00
演題:「NATURAL EXPRESSION」と「WORLD」について

株式会社スクウェア・エニックス研究開発部、デベロップメント・ディレクター、藤井栄治 氏

これからの世代の3D GAMEを開発していくための根本的思想”NATURAL EXPRESSION”の考え方と開発中の3D GAME開発モジュール群 “WORLD”について説明させていただきます。
主にCUDA、GPUを利用した高速グローバル・イルミ ネーション・レンダラーと周辺のモジュール、ノン・キーフレーム・アニメーションモジュール、クラウドアニメーションモジュール、フェイシャルアニメーションモジュール、将来の展望を取り上げ説明します。

5:00 - 5:30
演題:今後のGPUコンピューティングについて

William Ramey, Sr. Product Manager, NVIDIA Corporation

NVIDIAが提供するグラフィックスとコンピューティングの次世代型アーキテクチャ、コードネーム「Fermi」(フェルミ)についてご紹介いたします。また、次はどのようなブレークスルーがGPUコンピューティングを活用して実現されるのか、NVIDIAの展望もお話いたします。